日々のできごと

会津柳津のパンが美味しかった話。

「会津柳津(あいづやないづ)」という、福島県会津若松駅から電車で1時間のところにある、隠れ観光スポットに行ってきた。


これが円蔵寺、只見川に面する断崖絶壁の上に立つ名刹である。

このお寺も魅力だが、会津柳津といえば名物の「ソースカツ丼」。これを絶対食べなければ、この地に来た甲斐がないというものだ。(…とはいえ、かく言う私も初めて、会津柳津に来たのだが…)


時刻は14時過ぎ。ソースカツ丼で有名な「すずや食堂」、「キッチン柳」いずれの店も閉まっていた。残念だが、そもそも電車の本数が少なく到着時刻が限られるため諦めるしかない。

ソースカツ丼はあきらめ、ふと目に止まったパン屋さんに入ってみた。手前に小さなテラスがあり、買ったパンを店内で食べられるようだ。


左よりメンチカツ、チョコクロワッサン、カレーパンを購入した。ジュースやコーヒーも頼めるが、お腹が痛くなりそうなのでドリンク類を一切頼まなかったら、女性店員さんが気を遣って水を持ってきてくれた。

テラスに置かれたトースターにパンを一個ずつ入れて温めなおし、焼きたてのようにして食べる。春とはいえ少し肌寒い東北の地で、外を眺めながら温かいパンをしみじみと食べる、この幸福感よ…。

古いランプに照らされた店内で、外のひんやりとした空気も感じながらカレーパンを囓っていたら、なぜか「秋」を感じてしまった。(春なのに…)

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